2012年2月2日木曜日

「骨盤ダイエット」はいつから?(解析編)

今回は最終回です。「骨盤ダイエット」が流行る背景について考えます。
前回までの記事はコチラ→(黎明編)(成長~成熟編)

「骨盤ダイエット」がブームになっている理由。

それはまず基本の概念として、近年の健康志向にピタリとはまる、
「健康的に痩せる」というアドバルーンを上げたからです。
そして、
「やっぱりお腹いっぱい食べたい」  → 「食べても太らない体質に」
「時間がない」「運動は大変」     → 「一日5分でOK」「〇〇をするだけ」
という、
現代人の誰にとっても、大変ありがたい効果を謳っているということ。

さらに健康志向が強い人には、「からだ想い」「病気知らず」「メンテナンス」
若く美しくなりたい人には、「アンチエイジング」「艶BODY」「美腰」「小顔」
ライフスタイル全般が気になる人には、「女子力アップ」「ストレスに強くなる」

世代や価値観の違う人達に対して、
組みあわせキーワードでチューニングすることにより、
多くの人に支持されているのではないのでしょうか。

私は無数にある「骨盤〇〇法」自体が効果のないものだと言うつもりはありません。
それをキチンと行って元気になっている人もたくさんいると思います。

ただそれを推し進めている人達が、「どういう言葉を使っているのか」
をきちんと見極めることで、その人達の「了見」はわかるのではないのでしょうか。
そこを理解した上で、振り回されずに上手に活用することが大事だと思います。

「1日5分でOK」に飛びつく人は、往々にして、その「1日5分」すら続けられず、
しばらくするとまた違う「1日5分」「〇〇するだけ」に飛びつくことになりかねない。
そういう人の心を見透かして、マーケティングは行われているかもしれません。

そして本が売れるところへ出版業界も「選択と集中」をしています
そこに「本づくりの良心」が果たしてあるのかどうか。

いずれにせよ2012年もこの潮流に変わりはないと思います。

それにしても、このことを真剣に話したら、本一冊分くらいのボリュームにはなりますね。
原稿を書いても出版社から総スカンをくらうかもしれないですけど。
もしこのネタで本が出せれば、私も晴れて「骨盤商売」の仲間入りですな。

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