2011年7月1日金曜日

でも医者

本日は、昔のお医者さんの話をひとつ。

落語に、「でも医者」というのが出てきます。
他にやることがないから「医者にでもなるか」というわけです。
江戸時代は資格というものがありませんので、道具さえあればすぐにやれたんだそうで。


    
    
      こちらは志ん朝師匠の「代脈」のCD。
      マクラに「でも医者」が出て来ます。







ただいくら資格がないとはいえ、見立て(診断)、薬の処方、療養生活の指導が
全くのでたらめでは、当然間違いごとが絶えません。
有名な先生に弟子入りして修行する人も少なくはなかった。

江戸時代の医者と現代の民間療法は似ているところがありまして

民間療法ってのは、鍼、お灸、整体、カイロ、気功、ホメオパシーといった
現代西洋医学にもとづかない療法のことです。
代替療法という言い方をすることもありますな。

ご存じでない方もいるかもしれませんが、
 
国家資格ではない民間療法は、やろうと思えば素人さんが明日からでもやれます!

「整体を私も見よう見まねでやってみるか」
「ひらめいた!○○健康体操とかやったら今うけるかも」

ということを何の勉強もしないで始めたとしても、それを規制する法律はありません。
まあ上のような人は、いろんな「間違いごと」を起こしますので、長くは続きませんが…

実際には勉強をしてから始める人がほとんどです。
しかし厳密な資格制度のない世界なんでホントにいろんな人がいる。

こういうことは民間療法を受ける前に知っとかなきゃいけない。

0 件のコメント:

コメントを投稿