先日、長野から旧友が遊びに来てくれまして、おみやげを頂きました。
それが、この「猪ジン」!
落語で猪肉が出てくる話と言えば、「二番煎じ」。
火事と喧嘩は江戸の華なんて申しまして、昔は大変火事が多かった。
冬の寒い夜、町内の旦那方が火の回りに出ることに。
すっかり冷え切って番屋に戻ってくると、酒を持ってきた者がいる。
お役目中にとんでもないこと、とは言いつつも、「これは酒ではなくて煎じ薬」と
土瓶に酒を入れてお燗を始める。
酒の肴に猪肉を持ってきた者までおり、やはりとんでもないことと言いながら、
「これは猪鍋ではなく、煎じ薬の口直し」と
みんなで鍋パーティーをしていい気持ちになっていると、
表から扉を叩く音が…
大好きなんですが、難しい噺。
「火の用心」の掛け声の出し方が、登場人物によって違うのですが、
節をつけてやる辺りは、長唄なり清元なり、
落語とは違う芸まできちんと身についてないと
悲惨なものになりますな。
まあいつかはキチンとやりたい。
で、肝心の猪ジン、歯ごたえがあり野趣あふれる独特のおいしさがありました。
さらに私の脳内にインプットされている、
「志ん朝師匠の猪鍋を物凄くうまそうに食べる様子」
により、旨さ倍増の舌鼓。ごちそうさまでした。
翌日私のノートに何者かによるこんなおもろい落書きが!
「猪ジン」の「猪」は「しし」と読むんですけど…
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