2012年4月1日日曜日

ヒュルル、ジンジン!

最近、NHKで「みんなのうた発掘スペシャル」という番組がやっておりまして。

NHKが50年間で放送したみんなのうたは1300曲もあるそうですが、
なんとそのうち500曲は映像や音源を紛失してしまったとのこと。

そこでその時代にVTRなどで保存していた視聴者から
映像を提供してもらい、失われた曲を再生しようという企画が現在進行中です。

なんてずさんな管理体制なんだ!という意見もあるでしょうが、
映像や音源といったものに対する価値基準が、現在とは違っていて、
きちんと管理する意義を見出せていなかったんだと思います。
DVD化どころか再放送ということすら認識していない時代ですからね。

で新たに発掘された曲を放送していたのですが、
これがイイ!

『わたしはとうふです』は、なんだか体が動き出すようなコミカルな曲。
今回、熊倉一雄さんの曲が2つも発掘されたのは大変めでたいことです。
(ばくさんのかばんとか名探偵ポワロで有名な方ですが、みなさんご存知でしょうか?
この間モノマネが通じなくて、ちょっぴりショックでした。)

そして『ヒュルル、ジンジン、からっかぜ』
デュークエイセスが七五調(正確には3,4,5)のリズムにのせて歌い上げる、
なんとも楽しそうな題名の唄。間奏で「八木節」が入るところもイカしてます。

「赤城おろしの笛が鳴く」とか「影が長いよ耕運機」
と歌詞を聞いていると40年前の子供向けの唄が、
豊かな語彙を持っていたことに気付かされます。

私は「昔は良かった」という懐古主義者ではありませんが、
楽しさを追求する中にも、子供におもねらない、迎合しすぎない、
久々に「子供だまし」をやらない「大人の了見」も感じました。

まあ昔は、良くも悪くもそれが当たり前だったんでしょうけどね。

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