2011年10月17日月曜日

弟子の報酬

未だに残る厳しい徒弟制度の世界。
なぜそういう世界に飛び込むのか。

それはそこでしか得られないものがあるからです。

整体でも色んな学び方があります。
私は弟子入りをしましたが、一般的には講習会や学校に通って勉強します。
この場合、授業料の対価として技術を教えてもらえます。

しかし体を使う技術、感覚が大切な技術において、
肝心な情報は個人に属しています。
武道、料理人、落語家、整体師、
その中で、名人、達人と言われる人の技は
できるだけその人の傍にいて
繰り返し繰り返し鍛錬して
感性的な部分まで勉強しなければ
身に付けることは難しい。

情報はセミナーでも買う事ができるが、
この感覚の部分は一朝一夕では身につかない。
また公の場では秘技、秘伝は開示されないのが常です。

弟子になることでしか得られない報酬が確約されていることで
徒弟制度は成立してきたといえます。

私はどうせやるならば一番うまい人の下で
修行しようと、落語家、整体師と
弟子入りをするときには吟味させて頂きました。
師匠選びは3年かけろ、なんてよく申しまして。

しかし現在、落語などの演芸はプロでなくても
DVDなどの映像で勉強することが出来ます。
しかも名人と謳われた落語家の映像で(下手でつまんないとDVD化されない)。
つまり秘技秘伝だだ漏れ状態という。
だから落語協会に所属する落語家にはなれなくても
落語自体はうまくなれるというわけで。
社会人落語でも上手な人がこれから増えていくでしょうね。

しかしそうなると、落語家の弟子の報酬は、
「芸」ではなく「協会所属の落語家」という権益の獲得になってしまう。
さあ困った。
伝統芸能のアイデンティティーが脅かされております。

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