一昨日、お座敷がかかりまして、お賑やかしということで一席、落語をやらせて頂きました。
喫茶スロースさんの1,5周年記念パーティー。
JR蒲郡駅前にある喫茶スロースさんは、
1Fは特製自家焙煎コーヒーを頂ける喫茶店。
2Fは語学、読書会、珈琲などの様々な教室を開催している
その名も「ナマケモノ大学」 (詳細はスロースさんのページで→コチラ)
スロースとは、「ナマケモノ」のことだそうでして。
1周年でも2周年でもなく、1,5周年。
なんともゆったりとした「スロース感」、いいですな。
宴席やお祭りは、落語家にとっては鬼門と言われております。
酒飲んで酔っ払っていたり、大騒ぎしている席では、
「毎度ばかばかしいお笑い、一席お付き合い願います」
なんて言っても、そりゃあ付き合ってもらえるもんじゃあありません。
もう50年前の話ですが、かの古今亭志ん生師匠(志ん朝師匠のお父上)、大師匠は
プリンスホテルで行われた読売巨人軍の優勝祝賀会の余興を、
騒がしくならないように、飲み食いが始まる前なら、という条件で引き受けた。
ところが座布団は用意してない、
料理は運ばれていて飲み食いは始まる、
テーブルだから背中を向けて座っている、
カーッと血がのぼって、脳溢血で倒れてしまいました。
これは頼んだ人とプリンスホテルがいけません。
一昨日の私の落語は、本当に気持ちよくやらせていただきました。
私からは何も言わなかったのですが、
ガチャガチャしないように、落語の間は料理を運ばないことに
してくださったり、先に座布団をセッティングしていただいたり、
プリンスホテルとは気遣いが大違い。
パーティーに参加されていたみなさんも別に落語を聞きに来たわけでもないのに、
また落語を聞くのは初めて、という若い方も多かったのですが、ご静聴いただきました。
こちらも巨人軍の皆様とはずいぶんと違うようで。
集まられた方達は、同志といいますか仲間といいましょうか、
とてもいいコミュニティがそこにあるように感じました。
そういう人たちの前で落語をさせて頂けたのはうれしいことでした。
終わった後の記念撮影にて
帰り際に若いお嬢さんが
「とっても面白かったです!顔が!」って、たははっ。
でもすごく落語に興味を持ってもらえたようで、何よりそれが有難かったですね。
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